ヴァラナシで1週間
ヒンドゥー教の聖地、ヴァラナシ。
インドに来る直前にヴァラナシが舞台の映画「ガンジスに還る」を見て、絶対に来ようと思ってた。
ヴァラナシにはガンジス川や火葬場と夜のプージャ(ヒンドゥー教のセレモニー的な)以外には殆ど何もない。当初は2泊の予定でとっととネパールに向かう予定だったが、気づけば1週間。まぁ病気とか色々あったけど。
夜のプージャ
ヴァラナシは臭いし、汚いし、煩いし、人多いし牛ばっかだし、フンなんて多すぎて踏まないと通れない道もある。
おまけにたまたま祭りの時期と重なって、クソガキが爆竹鳴らしまくって寝れんし。
なんでこんな長居したかといいますと、書きたいけど書けない理由もある。知りたい人は直接聞いてネ❤︎
まぁ1番はほんとに人が面白い!!!デリーやアグラに比べていい人も多いし。
(この人は金なくて駅から宿まで走ってたらタダで乗せてくれたおっちゃん。エアコン修理の仕事してるらしい。)
日本語喋るインド人も多い。最初は疑ってたけど、すげえ親切で、まぁ最終的に自分のお店でお土産買って欲しいんだろうけど、強引じゃなくて商売上手。
ちゃんと楽しませてくれた上で、適正価格でお土産売ってくれる。
中には日本語めちゃくちゃ上手いけど、街案内してバイバイみたいな謎のインド人もいる。何のために日本語覚えたの(笑)
インド分かんねえ。
1週間もいると街のマップを覚えれるし、顔馴染みも増える。ただ分からないことも増える。
毎日プージャでめちゃくちゃ観衆を煽ってるおっさんとか、毎日朝から晩まで同じ場所同じ方向でチャイを売るおっさんとか。
長居すればするほどますます分からない。
インド分かんねえ。
歌詞が飛んだのかケータイで確認しながら歌う姿はまさしくインド。
観衆を煽るおっさん
ほんとはヴァラナシの次はインド最大の目的地であるダージリンに行く予定だったけど、時間なくなってネパールへ。
インドはほんとに予定通り旅ができない。
でもまぁまた出直せばよい。
よし、レッツゴーネパール🇳🇵
ルドラゲストハウスにはめちゃくちゃお世話になりました!また来るときは必ずルドラに!
ガンジス川でスイム練
ガンジス川。川そのものが神格化され「母なるガンガー」と呼ばれている。(wikiより)
沐浴すれば全ての罪が洗い流され、輪廻からの解脱が得られるらしい。
罪かぁ、、今まで悪いことめちゃくちゃしてきたしなぁ。
1番悪い罪って何だっけなぁ。子供の頃実家の裏で火遊びしてたらそこそこの火事起こしたことかなぁ。(これ親には内緒ね)
沐浴すれば、悪いこと全部洗い流されんのかぁ。これ泳いだら効果めちゃくちゃあるんじゃね?これから悪いこと多少しても許されんじゃね?貯金作れんじゃね?
ってことで、対岸からゲート沿いまで約300m泳ぐことを決めた。昨日まで寝込んでたのにいけるかなぁ。
ガンジス川には火葬場で燃やされた人の灰や排泄物、大量のゴミはもちろん、街で死んでしまった牛や、なんなら人間の死体もそのまま流される。(事故死や子供など寿命を全うできなかった人たちや火葬代を払えない人はそのまま流される。)
これは細菌やべえだろうなぁ、、、
まぁでもやるしかない!!!!
いっつも渡良瀬で泳いんでんだ!変わんねえ!!!
ってことで対岸にボートを付けてもらい、スタート。
水温は適温!!!!入ってしまえば意外と気持てぃー!
ヘッドアップしながら半分くらい泳いだところで、ボートのオールの波が顔面直撃。めちゃくちゃ水を飲む。
味は普通。(笑)
バタフライも交えながら順調に進む。
しかし対岸まで約50mのところで、流れが急に!
波に逆らおうとキックめちゃくちゃ打つ!
これはきちぃ!!!
たぶん1”10/100mくらいでは泳いでる。めちゃくちゃハードやね。
そしてやっと、、
ゴーール!!!
インド人も盛り上がって、握手を求められる。
よし、これできっと心も体も清められた。
いい人生送れますように。
(この後体全身に見たことのない量の蕁麻疹出ました)
ヒンドゥー教の聖地で食中毒
寝台列車は約3時間の遅延でバラナシの郊外に到着。
トゥクトゥクで40分かけてバラナシに向かう。
バラナシはヒンドゥー教の聖地で、火葬場やガンジス川以外に特に観光地はないが、とても楽しい。怪しいインド人も比較的少なめで、デリーやアグラと比べて、断然落ち着く。
バラナシではルドラゲストハウスという日本人宿に泊まった。一泊300ルピー(約470円)で、あきこさんという日本人の奥さんが経営をしている。
バラナシ初日は街やガンジス川を一通り見て、寝ることに。
そして朝4時半、朝日を見ようと早起きした瞬間、突然の嘔吐。これはやったかな、、と思ってベッドに戻るが、吐き気と腹痛で寝れない。
昨日の夜食った、サモサが原因か。
さらに頭痛や熱っぽさ、怠さも出てきたのでルドラのオーナーであるあきこさんに相談。
あきこさんは元看護婦さんらしく、インド版ポカリの粉をくれた。「薬とかはまだ飲まず、とりあえず吐いて下して、全部出しちゃおう。」
こっからがほんとに辛かった。
今まで経験したことのないほどの頭痛、そして全身のだるさ。食中毒ってただ下痢するだけかと思ってたけど、風邪とかとは桁違いにしんどい。熱もかなり高熱で、全身に全く力が入らない。毒素が体全身に回っている感じ。しんどすぎて寝れない。
おまけに街ではちょうど停電と断水が起き、トイレのたびにバケツで水を汲んで、流さなければならない。
食中毒を完全に舐めてた。インドっていう環境もあるけど、間違いなく人生で一番しんどい1日だった。
日本人宿じゃなかったら間違いなく野垂れ死んでた。ありがとうルドラ。
なんとか地獄の1日を終えて、目がさめると昨日よりだいぶマシにはなった。ただまだ動けそうにはないので、今日も宿で療養。にしても昨日から何も食べてないので、激ヤセしてるわ。
バラナシには当初2泊だけの予定だったけど、どうやらかなり長居する事になりそうです。
タージなマハル
今日はタージマハルのあるアグラに向かう。インドで初めて列車に乗るのでワクワクである。
電車まで少し時間があったので、アグラ〜ヴァラナシ(ヒンドゥー教の聖地)の寝台列車のチケットを先に取ることに。
昨日と同じようにチケット売り場はそっちじゃないよとインド人おっさん。
はいはい、無視無視。慣れたら心地いいもんですね。
アグラではタージマハルだけを見て今日中に寝台列車に乗ろうと思っているので、今日のチケットを探すことに。
しかし、ここでまたトラブル。今日明日明後日のチケットが全部売り切れらしい。
タージマハルやアグラ城しか見所がないアグラに、そんな長居はできない!!とゴネていると、アグラ駅から20キロ先のトゥンドラ駅からヴァラナシから15キロ離れたDDU駅までの寝台ならひと席余っていると。
まじか、そんなん聞いたことないし、クソ不便だなぁ。そんなローカル線乗ることないだろうし、まぁいいか。トゥンドラ〜DDUのチケット購入。
そんなこんなでアグラ行きの電車を待つこと1時間。案の定の遅延。
ホームで待っているとチャイとペンを売っている親子に遭遇。怖いもの見たさで10ルピーのチャイを買ったけど、これがもうゲキまず。笑笑
チャイというか腐った卵を飲む感じ。
でも子供たちがあまりにも可愛いくて、私が乗る電車も教えてくれたので、明治ユニバーシティのボールペンをペン売りの少女にあげてしまう。1本しかないのに、、、
1本のペンからシャーペンにもなり、3色出るのは珍しいようで喜んでもらえた。
彼女らがそのペンで勉強をし、明治に留学生として入学する未来を念じて止まない。
その後ターバンを巻いたパンジャーブから来たというインド人に話しかけられる。テキトーにあしらってたら、何故か腰にぶら下げてるナイフをチラつかせてくる。テレビでしか見たことない喉を搔き切る用のナイフや、、、怖くなったので真摯に受け答えしてたら、私が乗る電車を丁寧に教えてくれました。ナイスガイ。
ほんとにインドの列車は不親切。車両ナンバーも全く書いてなくて、ペン売りの少女に何回も確認してもらってなんとか乗車。
インドの田舎を4時間くらい列車に揺られて、アグラへ。アグラ駅に着いた途端、リキシャのおっさんの客引きに捕まる。勝負所。駅からタージマハルまでの相場が分からなくて、困っているとここで初の日本人遭遇!!!
相場を聞くとその人は200ルピーで行ったそうな。サイクルリキシャを捕まえて100ルピーでタージマハルへ。
タージマハルはなんてことないただのお墓でした。にしても日本人に会わない。タージマハルまで来て会えないとは。そろそろ日本語が恋しくなったのである。
タージマハルでは1人の日本人がよほど珍しかったのか、タージマハルバックに写真と握手を求められる。「イットフィールスフェーマスアクター!」だいたいこういうと大ウケ。
famous actorとタージ
タージマハルからアグラ郊外のトゥンドゥラ駅に向かうタクシーでは、おっさんがやたらガソリンスタンドに寄ろうとする。これは確実にガソリン代払わされるやつや。direct to station!とまくし立てると意外とあっさりやめてくれた。
にしてもほんとに一瞬でも気を緩めたらやられるわインド。常に気を張らないといけないので毎日がほんとにtiredです。
トゥンドゥラ駅からの寝台列車が来なくて困っていると、ハンガリー人のグループと遭遇。その人たちと列車に乗ると、なんと君たちの席はないと言われ大焦り。ハンガリー人もずっとオーマイガー!アメージング!を連呼してる。スタッフ用の席?を急遽用意してもらうことになり、まぁなんとか今無事にブログの下書き中。
車内はこんな感じ
そろそろ日本語が恋しくなってきたので明日はバラナシで日本人宿探し。一日中TOEICのlisteningを練習しているみたいで、アタマが痛いのね。
ps.寝台列車にてついにお腹壊しました。たぶん犯人は少女に買わされたゲロ不味いチャイです。
2日目もカモられた?!
初日の宿は500ルピー(約750円)のドミトリー。
もちろん水シャワーのみ。朝食サービス有り。
ベッドのちょうど枕元に、薄いガラス窓を挟んで鳩の巣があって、夜何回も起こされる。
とりあえず今日の目標はタージマハルのあるアグラまでの電車のチケットをゲットすること。それとSIMカードをネットに繋げること。デリー観光は二の次。
ニューデリー駅の外国人専用オフィスに向かっていると、チケット売り場はそっちじゃないよと怪しいインド人。もちろんガン無視。昨日の二の舞にだけはならん。
オフィスに入ってしまえば、チケットは余裕でゲット。ゴージャスにエアコン付きの席にしてやったわ。
そしてSIMカードは昨日買ったときに、「明日の12時にまたきてくれ。セッティングするから。」と言われたので12時に行く。4時以降に来いと突き返される。平常心平常心。
4時まで時間があったので、街の中心部コンノートプレイスに歩いて向かう。そこでまた怪しいインド人参上。
「ヘイ、ブラザー!アイムロビン!ウェアユーゴー!?」
「ちょっとぶらぶらしてるだけなのでお構いなく...」
しかしそこは流石のインド人。全く引こうとしない。少し鬱陶しがる態度で聞いていると、「なんで信用してくれない!僕は日本人が好きなだけナンダ!」ちょっとキレてきたので、昨日騙されて、信用できないことを話すとチャイを奢ってくれた。「インド人全員がそういうわけじゃないさ。もっとインドを楽しめよ。」とロビンは言う。
どうやら彼は小さな会社を持っており、世界中で靴や服を売り、日本にもきたことがあるとのこと。まぁまだ信じきってないが、とりあえず彼に着いていくことに。弟の話とかクリケットでMVPを取った話とか色々聞いてると昼飯まで奢ってくれた。流石にこれは信用していいのか、、、?!
ロビンに撮ってもらった国旗と私
ただその後彼に連れて行ってもらった観光局、プレイボーイの神様クリシュナを祀る寺院、紅茶屋さんなどでやたら高い買い物をさせようとしてくる。
高いツアーや高いクルタ(インドのパジャマ)、高い茶葉など。
結局買ったのは高い茶葉だけで済んだけど、どの店でも買った商品の何パーセントかはロビンに行くようになってんのか?と疑う。
これ以上付き合ってるとキリがないと思い、体調不良を装いホテルに逃げ込む。
あとSIMカードセッティングのため4時に店行って3時間くらい待ったけど結局ネットは繋がらず、お金は返ってきませんでした。
あとは1人夜の街をぶらぶら、、
にしても、東南アジアと違って欧米人も日本人も全然いない。
オールピーポーareインディアン。
神の使い
カリー
初日からカモられた話
インディラガンディー空港からメトロを使って市街地に向かった。メトロを出て、メインバザールまで歩いて向かってると、「ウェルカムインド!」と怪しいネパール人が近付いてくる。
はいはい、歩き方に書いてあった通りね。無視無視。
すると、「この道は今通れません」とこれまた怪しいインド人。
いや普通にインド人は歩いてるやん!と、無視して通ろうとするとしつこく止められる。こりゃ回り道するかと思ってたら、さっきのネパール人がこの人が連れてってくれるよ。とオートリキシャのおっさんを紹介される。
怪しみながらも乗車。そしたら案の定、回り道をし始める。「おい!止めろこのやろう!」
「今はデモでこの道が通れないから回り道してるんだ。いいから乗ってろ。」
しばらく乗っていると、検問所みたいなところでおっさんにフリーパスがいるよみたいな話をされる。オートリキシャのおっさんも顔をしかめて言う。「オゥシット!キミはフリーパスも持ってないのか!今から観光局に連れていってやるよ!」
ここがどこかもわからないしもう乗るしかないと、またしばらく乗っていると、ワタシのケータイでホテルに電話かけなよ言われる。
番号を自分で打とうとしたら、ワタシが打つから番号言ってと言われる。コイツ絶対違うところかけてるやんと思いながら、電話に出てみると「デリー今とてもアブナイ、誰も泊まりたがらナイネ」と片言の日本語が聞こえ、話を進めようとするとおっさんに電話を取り上げられた。
あー、こりゃやっちまった。最初のネパール人からオートリキシャのおっさん、検問所のおっさん、電話の向こう側のおっさん、全員がグルだったのか。気付くのが遅すぎた。
こいつらやたらno moneyとか free とかを強調してくるもんな。
とりあえずこのリキシャから降りないと。そして公衆電話でとりあえずホテルにかけてみよう。
「ヘイ!アイウォントゥユーズペイフォン!ストップヒア!」
大声で怒鳴り散らす。
「もうすぐそこだから待てよ!アイヘルプユー!!アイムオネストマン!なぜ信用してくれないノネ!」とおっさんも声を荒げる。
これはもう飛び降りるかと試みるが、おっさんもグングン速度をあげる。少しスピードが落ちた。今だ!飛び降りてみるとそこはもうすでに彼のオフィス。身体を押されてオフィスに連れ込まれる。
「アイウォントゥユーズペイフォン!!!アイウォントゥユーズペイフォン!!!」負けるもんかと少し怒って言う。
中には4〜5人のおっさんがニヤニヤこっちを見る。
一応、ホテルの電話番号を伝えてみると、おっさんはめちゃくちゃな番号にかけようとする。
「インドの数字は0から数えないんだ。だからこれで合ってる。」
は、なめてんのかこいつ。さすがにやばいと思って、一応リキシャ代として100ルピーちょい置いて出ようと試みる。するとおっさんに掴まれ頭をしばかれる。痛え。怖え。震える。
インド人って顔怖いのよ。そいつら4〜5人に囲まれたらもう、、、死にそう。
今こそトライアスロンで鍛えたランを活かす時。おっさんを突き飛ばし走る。とにかく走る。しかし後ろからリキシャに付けられ、追いつかれてしまう。
「おい、俺のケータイ使ったぶん500ルピー払えよ!」おっさんが言う。
そんなもん払えるかボケ!走って逃げようとするもしつこく付きまとわれる。仕方なく高い勉強代として500ルピー払って、またひたすら走る。
もう場所も何もわからない。周りには路上生活者や物乞いのような人しか。
終わった。初日でインド終わった。。。
サイクルリキシャーを漕いでいるガリガリのおっちゃんが声をかけてくる。
もうどうせこいつも俺を騙すんだろ、もうどうにでもなれ、、
「50ルピーでメインバザール連れてってやるよ。」
はい、50ルピーね。はいはい。
10分くらい乗ってると、着いた先はメインバザール。まじか、神。
50ルピーよりもう少しあげても良かったかな。
完全に初日から洗礼を受けた。インド人の日本人に対する集団詐欺が出来上がってるわ。もうヒンディー語が全部人を騙す言葉に聞こえてくる。
気引き締めていきます。